ここらへんで、自分のニートになった
経歴をちょっと語ってみようかなと。
完全な自分語りなんで、読み飛ばしても結構です。
自分は、北陸は福井県に生まれ、以後、高校卒業まではそこで過ごしました。
福井県を知らないって人も7割ぐらいいると思うけど(今までの経験上)
日本一知名度が低い県No1~3の県です。
いつも島根、鳥取あたりと名誉ある地位を争っています(笑)
名産は多少あっても、名地がろくにないんですよね。
俺はそういう地味さ加減が好きですけど。
まあ、そういう田舎で過ごしたわけですが、
実は、中学時代に不登校を経験しています。
大体1年間ぐらいですかね。中2~中3の間です。
今でも思い出せます。
ある日、美術の授業で「自己PRの絵をかけ」という課題が出ました。
正直、クラスの人気からいえば下層ヒエラルキーにいたので。
目立つことが大嫌いで。ついでにいうと絵もド下手で。
そこに自己PRの絵。かけず、持ち帰りになりました。
でも書けませんでした。
次の日、真っ先に頭に浮かんだのは「怒られる」
そして、未提出の俺だけが晒し者のように描かされる。
自己PRを。
無理。
絶対無理。そう思ったら、足が動かず、その日をずる休みしました。
基本的に真面目一本だったんで、これも凄い抵抗があったんですが。
この帰った朝の日は、今でも昨日の事のように思い出せます。
それで、うちの中学は本当に宿題の多い学校で。
毎日2時間ぐらいかかるだろって量でした。
そうすると、1日やらないと、次の日の分が追加されて4時間分ぐらいに。
無理。
できない。
目立つのが怖い。
休む。
しかし、原因は解決されるどころかむしろ日が経つごとに悪化してるので
3日目も4日目も同じ理由で休みます。
そうすると、一週間もあっという間で。
それでいて、一週間も休むと、
もうどうやっても宿題なんて出来ない量。
それに、まだ描かされるかもしれない。
そんな理由で一ヶ月が経過。
ここまでくると、休む理由も違います。宿題はもう無理だし、
そもそも勉強についていけるのか。
休んでいた理由自体が、新たな休みの理由となり、
学校にいけなくなる。
今思うと、これは、無職状態、
ニート状態に非常によく似ていますね。
結局丸一年ぐらいは休みました。
ただ、休んでいた理由ははっきりしていました。絵です。
流石にそこまでいくと、もう言われまいと思ってました。
だから、学校へ行けといわれれば、行けるだろうと思って、
両親には、いつか必ずいく、だから何も言わないで、と言ってました。
で、結局は行きました。中3の修学旅行の3ヶ月前から(笑)
ここはどうしてもいきたかったけど、3日前にでて
それ目的って言われるのも嫌だったので
あえて3ヶ月前に行きました。
中1のころ、学年で1桁だったこともある学力は悲惨なものになっており、
特に英語なんぞ全てを忘れていました。
でもまあ、なんとか中の下ぐらいの高校には入れました。
ま、楽しくはあった。女性とは一切縁がなかったけど。
そして、大学はまあ、成績的にきついと。
で、やりたい事も別にありませんでしたが、
ゲームは好きだったのでゲームクリエイターになるために上京しました。
だって地元のPG専門学校いったら、趣味LVしか教えられないとかで拒否られて
東京を勧められたんだもの。
いろんな意味でとんでもねえなと今でも思いますが。
・・・
そして、PG専門学校生活。
はっきりいって、ここにくるまでに既に結構地味で
真面目でネガティブでといった人格はできあがりつつありましたが……。
ここで完成の日の目をみました。
まあ教師が一切褒めない人でね。絵に書いたような病的な完璧主義で。
テストなんてマジで100点か0点かしかないとか。
プログラムはソースコードでコロン一つ
間違えただけで動かないのが理由だとか。
今思えばアホな論理ですが。
その時はもう、彼らが口癖のように言う
「
お前ら世間じゃ通用しないぞ」を
信用しきっていたので。いや、洗脳されていたので。
3年生の時は最悪でした。
教師が、新しいメンバーと組めとかいってて。
信用して知らんチームメイトと組んだら、
手抜き作品作ろうとか言い出して、それに同調してしまって。
すっげーしょぼい作品作って。
周りは気の合う奴らどうしでまともな作品作ってて。
じゃんけんでリーダーになって。
教師が世間にでろというので、
学校紹介のPGのバイトしてたら、学業と両立できず、
当の教師に学業をおろそかにするな、
ダメ人間めみたいに言われたり。
もう自分のやってることも嫌いだし、
自分の行く道に自信はもてないし、
下した判断はことごとく間違ってるとされ、
やる気がないといわれ
全てに自己嫌悪。
自己評価は最低の一途を辿りました。
そしてそんな状態で就職できるはずもなく。
むしろ、こんなダメな人間が就職していいはずがないと思い込んで。
上手くやっていける自信なんてかけらもなくて。
自分の売り込みなんて絶対できなくて。
そのまま卒業しました。
そのままニートになりました。
仕事はできなかった。
出来る気がしなかった。
今思うと、絶対できたはずなんですけどね。
なんつっても根は真面目だったし、
実力もそれなりにはあったと今では分析してます。
ただ、当時はそんな風には思わず、
どうしよう、でも、どうもできない。
天職につきたい。でもそれがなにか分からない。
人生に失敗したくない。
でも何すればいいか分からない。
自分に自信がもてない。
なにしても結果を見たくない。
幸せな自分が想像できない。
1年後も、3年後も、10年後も今と変わらないんだろうなって、
おぼろ気に思いながら、でも深く考えたくないのでぼんやりと生活。
無駄に過ぎて行く時間。
毎日が後悔。
失敗できないのに失敗しつづける毎日。
自己嫌悪。自己否定。焦り。諦め。現実逃避。
動かない。動けない。
そっから先は、まあ皆さんと大体同じです。
学生時代の繰り返し。
休んでいた理由、それをさらに上書きし
休んでいたことそのものが、もう動けない理由になっている。
最初の2年のニート期間は、そういう風にすぎていきました。
あとは、他の記事で語ったように、徐々に立ち直っていきましたけど。
人に歴史ありってことで。
今、このころの事を思い出すことはめったにありませんけども。
でも、弱かった頃の気持ちを、絶対に忘れたくないという思いもあって
ちょっと今日書いてみました。
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